夫のつぶやき

人恋しい季節に、僕の○○を貸した体験記

沖縄もやっと涼しくなってきました。
東京在の友達から、秋を通り越して冬が来たとの連絡があった。

今の季節、沖縄での服装は、まだ半袖が基本です。
東京ではコートが必要な時間帯もあるとのこと

コートと言えば思い出すことがある。
8年前、僕は単身赴任で東京に住むことになった。
秋頃になって、週末に銀座界隈にコートを買いに行ったときの体験である。

紳士服売り場でコートの見定めをしていたときに、ふと後ろからの視線を感じた。
気のせい? いや、確かに僕の方をチラチラ観る人がいる。
服を選ぶふりをして、ハンガーの隙間から様子を伺う。
その誰かの視線の方角には僕以外に人はいない。
僕は確信した。観ているのは僕だ。
見知らぬ人が、僕に気付かれないように、付かず離れずにこちらを観ている。
しかも、女性、ご婦人だ。
ここは真昼の銀座? 逆ナンパ?
TOKYOではこれもありか?

さて、その色白のご婦人が、徐々に僕との距離を縮めてきた。
そして僕に言った。

「すみません。あなたの背中貸してください。私の主人と体型が似ているので
サイズ合わせしてもいいですか?」
僕は、戸惑いながらも笑顔で、いいですよと前に振り返り、膝を少し曲げて、
背中を貸してあげた。
その後、僕はご婦人に「ご主人は、自分の服を買いにあなたと一緒に出かけないのですか?」
と聞いた。
ご婦人は、「うちの旦那は私と外出するのが億劫みたいなんですよ…」と少し寂しげに言った。
なんて馬鹿な質問をしたんだと後悔した。
今夜も、東京は寒いでしょうね。

あのコート 旦那さんは、喜んで着ているのかなぁ〜