早朝5時27分の空
いつものように早朝ウォーキングへ出かけたが、
途中で、お婆さんと一緒の高校生に声をかけられた。
知らないお婆ちゃんで、家がわからず困っているらしい。
「自分の家に連れて行って欲しい」と言っているようだ。
高校生は部活に行こうとしている途中のよう。
私はただの認知症のお婆ちゃんかと思い、警察に連絡しないといけないと思ったが、
家は近くの耳鼻科医院の隣で、「目が見えないので案内して欲しい」と言われた。
それならと連れて行くことにした。杖を2本ついてゆっくりと着いて歩いて来た。
朝早く、本「神様の本」を届けに行こうとして、迷ったらしいが、
名前を聞いたら、答えた、年齢は80近くだと。
誰と住んでいるかと尋ねたら、孫と住んでいるとのこと。
今までに、警察も何度か来たようだ、お婆ちゃんが話した。
そこまではよかったのだが、もうすぐ家だというところで、「少し休みたい!」
と言い出した。私はアパート名を聞き出して、ちゃんとあるのか確かめに行った。
確かにその名前のアパートが、耳鼻科医院の隣にあった。
次にお婆ちゃんが言い出したことは、
「お金を千円貸して欲しい、・・さんの所にタクシーで行きたい」と
「今は家に帰りたくない、帰ったら叱られる。」
私は散歩中なので、お金は持っていないと答え、ウエストポーチの中を見せた。
今度は・・の所へ連れて行って欲しいと言い出した。
困った私は、お婆ちゃんの話していた1階の部屋に行ってみた。
ドアが開きっぱなしの状態で、誰かいませんかと声をかけた。
しばらくして30才くらいの男の人が出てきたので、事情を話して、
お婆ちゃんを迎えるようのお願いしました。
その人が、「いつも部屋を抜け出してしまう」と話していました。
とりあえず、家族に連絡したので、一安心そのままウォーキングを続けました。
お婆ちゃんの目的は何だったのかな? 寂しかっただけなのか?