夫のつぶやき 2021.06.14(月)

夫のつぶやき

雨の日の失恋物語

朝から雨が降り続いている。
僕は雨の日になると、決まって思い出すこと(話)がある。

それは、高校時代の美人先生の話。色白、スリム体型でインテリ眼鏡がよく似合っていた。
現国担当のそのA子先生は、田村正和と近藤正臣が好きなタイプと言っていた。
当時、A子先生、田村正和、近藤正臣もたぶん二十代(笑)
高校生の僕は、キリリとした女性はキリリとした男性が好きなんだと、妙に納得した。

そんな感じのA子先生が、国語の授業中に、自分の恋愛話を生徒たちに語った。
あの頃の先生方は、授業中に授業とは関係ない話をよく聞かせてくれた。
勉強のことは忘れたが、お喋りタイムのストーリーはいつまでも覚えている。

そのA子先生の恋愛ストーリーは、雨の日の物語。
A子先生は、雨の日に散歩するのが大好きだったらしい。
ある雨の日、傘を差して一人で散歩に出かけた。
散歩から戻り、程なくして家の電話がなり、受話器をとった。
電話の相手は、当時付き合っていた彼氏

彼氏:「さっきも電話したけど・・・雨だけど、どこかに出かけていたの?」
先生:「雨が降ったので散歩して、今帰ってきたところです。」
彼氏:「そうなんだ・・・ 雨の日に散歩するって変だね・・・」

それ以来、彼からなんの連絡もなく、これでA子先生の恋愛は終わったとのことです。

この話を聞いて、高校生の僕は、彼氏がA子先生のことを変人だと思って、嫌いになったんだろうな。
と理解していた。
でも、大人になってからは、彼氏は先生に見え透いた嘘をつかれるくらいならと思って、自ら終止符を打った。
と理解するようになった。

さてと、雨も小降りになってきたようだし、雨散歩といきますか🐌

2021.06.14 (月)